冠婚損際のプロフェッショナル!TPOに関わるアドバイスができる「フォーマルスペシャリスト」の仕事とは?
結婚式やお葬式などの冠婚葬祭を前に少々不安になることといえば、TPOに合った装いを選べているか、それにマナーもあってちょっと不安・・・といったことではないでしょうか。
こちらの記事では、そういった冠婚葬祭についての服装やふるまいなどのマナーについて的確なアドバイスをするための「フォーマルスペシャリスト」という仕事についていろいろとご紹介します。
目次
フォーマルスペシャリストとは?その仕事内容について
格式高い結婚式やお葬式などの冠婚葬祭では、フォーマルな服装やふるまいなどのマナーについてより一層気を使わなければなりません。
そんなフォーマルの場面で専門的なアドバイスをするのが「フォーマルスペシャリスト」の仕事です。国際化が進む現代において、フォーマルな服装やマナーは必要不可欠な知識であり、TPOに合せた的確なアドバイスができるスペシャリストの存在がこれからますます求められてくることでしょう。
フォーマルスペシャリストになるには
フォーマルスペシャリストに必要な資格や技能
フォーマルスペシャリストとして仕事をするためには、「フォーマルスペシャリスト検定」を取得する必要があります。
フォーマルスペシャリスト検定・・・等級は1級、2級、準2級があり、それぞれライセンスごとにゴールドライセンス(1級)、シルバーライセンス(2級)、ブロンズライセンス(準2級)と呼ばれています。
なかでも、ブロンズライセンスをもっていると冠婚葬祭企業や服飾関連の企業への就職にも有利に働くことがあります。
フォーマルスペシャリストに必要な資格や技能の取得難易度
フォーマルスペシャリスト検定試験は、各等級により受験資格が決まっています。学生でも受けられるブロンズライセンス検定試験の合格率は高い傾向にあるので、積極的に挑戦し就職活動を有利に進めていきましょう。
資格のほかにフォーマルスペシャリストに必要な技能とは?
フォーマルについてだけでなく、洋服や和服、礼装、アクセサリーなど服飾全般についてもたくさん勉強しておくことで仕事の幅が広がります。また、視野を広くもつことと同時に、日常的に多くの人とコミュニケーションをとることで、実際にお客さまの接客応対をするときにもスムーズに話ができるように準備しておきましょう。
フォーマルスペシャリストのやりがいや苦労
フォーマルスペシャリストのやりがい
・人の人生に深く関わる大事な仕事!
フォーマルスペシャリストの需要はこれからも増え続け、仕事の依頼もますます増えていくことが予想されます。
資格の取得が必要である特別な職種のため、仕事をしていくことへのモチベーションも高まりますし、冠婚葬祭といった人の一生のうちでそれほど多くない場面に、とても貴重なお手伝いができることもフォーマルスペシャリストとして仕事をする上での大きなやりがいになります。
・お客さまの要望に応えられたとき!
フォーマルスペシャリストの仕事は、TPOに合せた洋服やマナーをアドバイスするほか、ショップの店頭にてフォーマルウェアを販売する仕事も請け負っています。
フォーマルウェアはもともと高額な商品が多いことから、フォーマルスペシャリストなどにアドバイスを受けたうえで購入を検討したいというお客さまもいます。お客さまの要望にどれだけ応えられるかがファーマルスペシャリストとして大事にことですし、おすすめした商品を満足げに手にとるお客さまの表情をみたときはフォーマルスペシャリストとしての役割を果たせたとの思いから達成感や充実感を抱くことができるでしょう。
フォーマルスペシャリストの苦労や大変なこと
・まだ認知度が低い
フォーマルスペシャリストだけを専門に仕事にしている人はそれほど多くありません。一般的に服飾関連の仕事をする人や冠婚葬祭関連の仕事をする人が、スキルアップの一つとしてフォーマルスペシャリスト資格をとることが多いようです。
国際化が進む現代においてフォーマルな場面も増えているので、フォーマルスペシャリストの存在はたいへん貴重です。それでもまだ、世間的にも「認知度が低い」ことから、なかなか表舞台に立つ機会は少ないようです。
・景気が悪化すると売り上げに影響する
販売の仕事については、入学卒業の時期であれば繁忙期となるフォーマル市場ですが、景気の悪化により低価格商品を求める消費者が多くなったため、老舗のフォーマルブランドや高級ブランドを取扱う百貨店などには悪影響を及ぼすことがあります。
売り上げ目標やノルマがあるようのお店では、景気の悪化が売り上げに大きく影響することもあるためファーマルスペシャリストにとっても精神的なストレスになりそうです。
・お店に来てもらえないとアドバイスも難しい
最近は、インターネットやスマートフォンがあれば、いつでもどこからでもフォーマルウェアセットを購入できるようになりました。そのため、百貨店に足を運ぶ人も少ないことからフォーマルスペシャリストとしての力量を発揮しづらいといったことも頭が痛いところです。
フォーマルスペシャリストの平均給与はどのくらい?
フォーマルスペシャリストの主な職場は、フォーマルウェアを手がける洋服メーカーや、百貨店のフォーマルウェア売り場、結婚式場や服飾関連の企業などです。
平均給与は働く業態にも扱うブランドにもよりますが、20万円~30万円ほどといったところです。フォーマルウェアに関するアドバイスをはじめ、販売もしますので服飾についての幅広い知識があるとなおさらいいでしょう。
フォーマルスペシャリストになるための適切な専門学校の選び方
服飾関連の専門学校で服飾に関する知識や技術を習得することや、ブライダルを専門とした学校で冠婚葬祭のマナーや服装を学んでいくことが、フォーマルスペシャリストになるための近道といえるでしょう。
資格のためのカリキュラムや就職先の動向をよく確認する!
ブライダルの専門学校ではフォーマルスペシャリスト検定で級を取得することを目的とした授業を取り入れている学校もあるので、そういった点を考慮しながらじっくり学校選びをしていきましょう。
また、将来を見据えたうえでは、フォーマル関連の仕事ができる洋服メーカーや百貨店などへの就職職率が高い学校であることも大切なポイントです。
まだまだ日本ではあまり知られていない「ファーマルスペシャリスト」という仕事ですが、国際化が進むことで主にヨーロッパからの文化が日本にもたくさん入ってくれば今後ますますフォーマルスペシャリストによるアドバイスを受けたいという人が増えてくるでしょう。
フォーマルスペシャリストになるためには資格が必要ですので、ほかの仕事をしながら資格取得を目標にするのも一つです。冠婚葬祭に関わる仕事をする人、またはフォーマルな場面でTPOに合わせた装いやマナーについて基礎から学びたいという方は、ぜひフォーマルスペシャリストを目指してはみてはいかがでしょうか。