縫製のことならソーイングスタッフにすべてお任せ!手に職をつけて長く続けられるお仕事
結婚や出産を経験した女性のなかでも、何十年も現役で仕事を続けられるのがファッション界の「ソーイングスタッフ」という仕事の魅力です。
長く続けられる仕事として人気の高いソーイングスタッフに興味を持ち始めている方は、ぜひ以下で紹介する内容をご参考ください!
目次
ソーイングスタッフとは?その仕事内容について
デザイナーからのデザインをパタナーが型紙におこし、型紙によって裁断した生地をソーイング、すなわち「縫製」を担当するのが「ソーイングスタッフ」です。
・ソーイングスタッフに向いている人の特徴
縫製のスペシャリストとも呼ばれるソーイングスタッフは、大手アパレルメーカーや洋服店、高級ブティックなどに勤めています。
細かい作業を黙々とこなせる人や、どの洋服も一つ一つていねいに仕上げるための集中力を持った人がソーイングスタッフには向いているようです。
ソーイングスタッフになるには
ソーイングスタッフに必要な資格や技能について
ソーイングスタッフになるために、必須資格はありません。
しかし、取得していると就職活動に有利に働きそうな資格や、仕事に使える技能は以下にようにたくさんあります。資格の取得は自身の知識や技術を証明することができるほか、キャリアアップのためにも大切になるので積極的に挑戦していきましょう!
・洋裁技術検定
・紳士服製造技能士・・・など
洋裁技術検定・・・洋裁についての知識や技術を習得できます。洋裁に関する専門的な知識や、トレンド、服飾のマナー、素材、基礎製図など、縫製を仕事にする人にとっては非常に役に立つ内容が詰まっています。
紳士服製造技能士・・・紳士服の製造に関する知識や技能を必要とする国家資格です。おもに紳士服を中心に縫製を極めたいという方におすすめの資格です。実務経験を積みながら資格取得を目指していく人が多いようです。
ソーイングスタッフに必要な資格や技能の取得難易度
国家資格である紳士服製造技能士は、特級、1級、2級というレベルに分かれていて、紳士服製造に関する専門的な知識や技術をないといけません。
特級は、管理者レベルでもあり1級に合格してから5年以上の実務経験がなければ受験できないといった制限があります。1級や2級にも実務経験などの制限はありますが、仕事をしながら知識とスキルを上げられれば必然的に合格に近づくことができるはずです。
ソーイングスタッフの平均給与はどのくらい?
勤め先や地域などによって差はありますが、16万円から20万円ほどがソーイングスタッフの平均給与といわれています。
◎女性に嬉しい!長く続けられる仕事
ソーイングの技術があれば年齢を問わずに採用をしているアパレル企業も多いので、長く続けたいという方におすすめの仕事です。スキルのレベルによっては難しいパーツや製品を担当することもあるので、仕事内容の難易度に応じて給料も上がります。
◎オートクチュールを専門にしたソーイングスタッフもいる
独立してソーイングスタッフのフリーランスで活躍する人は、オートクチュール(特注)の製品の縫製を依頼されたり、コレクションや展示会に出すようなサンプルの制作を依頼されたりすることもあります。こういった人気のソーイングスタッフは、一般的なソーイングスタッフよりも高額年収を得ることができます。
ソーイングスタッフのやりがいや苦労
デザイン、型紙、裁断、そして最終的に辿りつくのが「縫製」の段階です。ソーイングスタッフの力量によってその製品の完成度を左右するともいえる大事な仕事です。
それでは、実際にソーイングスタッフとして働くことのやりがい、そして苦労についてご紹介します。
ソーイングスタッフのやりがい
・すばらしいデザインに携われることの喜び!
縫製の仕事は、デザイナーやパタナー、グレーダーが考えて制作したデザイン画や型紙のイメージを形にすることが仕事です。
洗練されたデザインを手にしたときには、心が高鳴ります。そして、そのデザインをソーイングスタッフ自身の手で命を吹き込み、作り上げていくことへの喜びを身体いっぱいに感じることができるでしょう。
・努力して結果を出した分だけ評価される!
縫製の技術に長けている人ほど、むずかしいパーツや細かい作業の担当を任せられることが多くなります。はじめから完璧な仕事はできませんが、日々努力を重ねた分だけ縫製の仕上がりに変化がでてくる点では常に充実した日々を送ることができます。
また、服飾のプロが洋服をみれば、縫製の出来栄えや美しさが一目瞭然といわれています。努力して縫製のスキルを上げれば美しい縫製ができるようなり、分かる人がみればきちんと縫製の良さを評価してくれてやりがいを感じられるようになるでしょう。
・実力が認められれば専門性の高い洋服の縫製も依頼されるようになる!
細い部分にもこだわって丁寧でキレイな仕事を続けていれば、オートクチュールの製作や有名ブランドの縫製依頼、舞台衣装などの華やかな世界の縫製をするチャンスにもつながります。
単調な作業がつづく仕事ですが、将来的に独立をしたいと考えている人は常に上を目指して努力を続けることが大切です。
ソーイングスタッフの苦労や大変なこと
・実力が伴っていないと高い評価は得られない
ファッションの世界は、実力勝負の世界でもあるため長く仕事をしていれば良いということではありません。
実務経験は長くても、なかなか技術の向上がみられないときにはいつまでも同じ作業しか任せてもらえません。いつも同じ仕事ばかりではモチベーションが上がりにくく、結局好きだった仕事が嫌いになってしまう・・・といった最悪のケースもあります。
・根気強さや挑戦心がないとむずかしい仕事
技術はあっても勤めている会社によっては、経験が乏しいからこそ同じデザインの服ばかりを縫製せざる得ないこともあるのです。新しいことにどんどん挑戦していきたいと思っている人にとって、これは若干物足りないと感じることもあるでしょう。
このような悪循環を打破するためには、今以上の技術を養うために根気強く仕事を続ける必要があります。そして時には、いま置かれている現状に満足せずに自分から提案できるような積極性や挑戦心も持たなければなりません。
・給料に地域差がある
ソーイングスタッフの収入面についていえば、「地域によって給与に格差がある」ということも否めません。任せられた仕事の量と給料が見合っていないと不満に感じている人もいるようです。
ソーイングスタッフになるための専門学校の選び方
ソーイングスタッフになるためには、服飾全般に関する知識や技術を持っていることが大切になります。
デザインの特徴を活かした美しい縫製をするには、使う生地などの素材もよく熟知しなければなりません。そういった服飾についての知識や技術を習得するには、ずば抜けたセンスの持ち主でない限り独学で進んでいくには限界があります。
そのため、本格的にソーイングスタッフとして成功したいのであれば、縫製のカリキュラムが充実している専門学校をはじめ、服飾科やデザイン科のある大学などで、より専門的に服飾を学ぶといいでしょう。
ソーイングスタッフになるための適切な専門学校の選び方!
全国各地、さらには海外に至るまで多様な服飾系学校がある中で、一つの学校に絞り込むのは大変です。それでも、自分が作りたいのはどういった服か、ソーイングスタッフとしてどのように活躍したいのかによって、進むべき道の的が絞られてくるでしょう。
たとえば、将来は舞台衣装の縫製をしたい、子ども服を作りたい、コレクションに出品するサンプルを作りたいなど、大まかな方向性を決めておくだけでも、自分の希望に合う適切な学校選びができるようになるでしょう。
手に職を持つと良いとよく言われますが、「ソーイングスタッフ」も手に職をつけた人だけができる仕事の一つです。
ソーイングスタッフとして実力が高ければ、出産や育児で自宅にいたとしても外注として依頼されて仕事を続けることができます。勤続年数などが評価されやすいほかの職業とはちがって、縫製の良し悪しで仕事をもらえるチャンスが広がるソーイングスタッフは長く働きたいという人にとって最高の仕事だといえます。