生活をしながら無意識のうちにいろいろなデザインにわたしたちは触れているのですが、そういったデザインを制作しているのが「グラフィックデザイナー」という人たちです。
絵を描くのが好きだったり、デザインを通して人に何かを伝えたかったり、仲間と一つのものを作り上げるのが好きだったり・・・という方におすすめの仕事です！
それでは早速、グラフィックデザイナーの詳しい仕事内容や、本気で目指そうとしたらどういったスキルが必要なのか、また学校選びはどうしたらいいのかということを以下でいくつかご紹介します。
目次
グラフィックデザイナーとは？その仕事内容について
平面的なデザインを手がけるのが「グラフィックデザイナー」の仕事です。
デザインをする媒体のジャンルは多種多様ですが、わたしたちがよく目にするものでいえば、新聞広告や書籍、雑誌、商品のパッケージ、さらにはポスターやCDジャケットなどいろいろとあります。
◎印刷物のほかにもデザインを学ぶことが大事
最近は印刷物のほか、ホームページやショッピングサイトなどのウェブデザインにも柔軟に対応できるデザイナーの需要が高まっています。これからグラフィックデザインを勉強しようと思っている人は広い視野を持って、オールマイティな仕事ができるように努力する必要があります。
グラフィックデザイナーの多くがデザイン制作会社や広告代理店等で働いています。
グラフィックデザイナーになるには
グラフィックデザイナーに必要な資格や技能について
グラフィックデザイナーになるために、必須な資格はありません。
資格がなくてもグラフィックデザイナーとしての仕事はできますが、最低でもデザインの基礎知識やデザイン技術がないと、クオリティの高い作品をつくりあげることは難しいでしょう。
グラフィックデザインは専門学校や美術大学でデザインについての専門知識や技術を学びますが、デザインには欠かせないパソコンスキル（Illustrator、Photoshopなどのソフト）も同じく習得することが大切です。
・Illustratorクリエイター能力認定
・Photoshopクリエイター能力認定・・・など
Illustratorクリエイター能力認定・・・パソコンでイラストや図を描き、書籍の表紙やポスター広告等を作成するためのソフトがIllustratorといい、Illustratorを使った能力を認定するのがIllustratorクリエイター能力認定試験です。
Photoshopクリエイター能力認定・・・Photoshopというソフトを使って写真の加工などの編集作業能力を認定するための試験です。
グラフィックデザイナーに必要な資格や技能の取得難易度
Illustratorクリエイター能力認定試験の合格率は、約6割～7割です。数カ月ほどしっかり勉強をして、使い方を習得しておけばそれほど難しくない試験です。
Photoshopクリエイター能力認定の合格率は約6割です。グラフィックデザイナーをはじめとしたデザインを仕事にしている人の多くが使える編集ソフトです。
資格のほかにグラフィックデザイナーに必要な技能とは？
デザインセンスが足りないと感じている人は、デザイン技術を今よりもさらに高めていくための努力を続けて、不足している部分を補っていきましょう。芸術に触れる機会を多くとる、積極的に創作活動をすることも大切なことです。
グラフィックデザイナーの平均給与はどのくらい？
グラフィックデザイナーは、デザイン制作会社や広告代理店などに就職することが一般的です。その場合の初任給は、18万円ほどです。その後、経験を積むことで月収30万円ほどになることが多いようです。
◎成果報酬という形で収入アップ！
企業から独立しフリーランスとして活躍する人は、一つの仕事に対して成果報酬が発生します。そのため、仕事の依頼が多い人ほど高収入になる傾向にあります。仕事の依頼を受けるためにはデザイン業界での人脈がある人ほど有利になりますので、デザインイベントにも積極的に参加するなどして人脈のコネクションを作っておきましょう。
グラフィックデザイナーのやりがいや苦労
グラフィックデザイナーのやりがい
・難しいなかにも面白さが混じっているクリエイティブな仕事！
顧客の希望やコンセプト、さらには目的などをじっくりとヒアリングしたあとにデザインを制作しますが、要望に沿うことを前提にしつつもオリジナリティ溢れる斬新なデザインをつくりあげることに、グラフィックデザイナーとしての仕事の醍醐味があります。
難しいなかにも楽しみが溢れているので、絵を描くことやデザインをつくることに喜びを感じる人は、好きなことを仕事にしていることに充実感を味わえるでしょう。
・顧客の要望に応えられたときには達成感を味わえる！
制作したデザインが一回でOKしてもらえることは滅多にないため、何度も話し合いをしては作り直しての繰り返しです。そのため、納期が迫っているときは深夜まで仕事をすることがほとんどです。
そういった状況で完成させた作品が顧客に満足してもらい、感謝されることがあれば、苦しみながらも成し遂げたことへの達成感を味わうことができるでしょう。
・自身のデザインが人の目に触れるとき！
世界には数えきれないほどのグラフィックデザインが溢れているため、世の脚光を浴びることは並大抵の努力とセンスがないと難しいでしょう。
しかし、一人でも多くの人に自分の作品を通して感動や衝撃を与えることができるようになれば、世界で認められることと同じくグラフィックデザイナーとしての喜びややりがいを感じることができるはずです。
グラフィックデザイナーの苦労や大変なこと
・納期に間に合わせるために努力が欠かせない
通常、デザイン案件の依頼が入ると納期を指定されるため、作品の完成具合によっては徹夜での仕事も多く、残業や夜遅くまで働くことは日常茶飯事と考えていたほうが良いでしょう。
一度完成して納品が完了したと思っていた仕事に、突然の修正依頼が入り休日や夜遅くであっても対応せざる負えない場合も珍しくありません。状況によっては、睡眠時間をとっていない状態でいくつもの案件を抱えることもあり、デザインをすることが本当に楽しくて好きでないと続けていくのは難しい仕事です。
・スキルアップを図らないと任せられる仕事が限られてしまう
最近のデザイン業界ではグラフィックデザインは印刷物のデザインだけでなく、ウェブ上のデザインなどにも対応できる多才なデザイナーが求められています。
そのため、印刷物のデザインには強い反面、ウェブデザインは苦手というときには仕事の幅が狭くなるため、グラフィックデザイナーとしては大きな弱点となります。
どういった依頼にもオールマイティに対応できるように日頃からデザインの勉強を怠らず、同時にパソコンスキルやデザインセンスを磨いておきましょう。
グラフィックデザイナーになるための適切な専門学校の選び方！
学校に通わずにアシスタントして仕事をしながらグラフィックデザインの勉強をする人もいますが、仕事を請け負うためには人一倍の努力が必要になります。
美術大学やデザインの専門学校などでデザインについての専門的な知識や制作技術を学びます。グラフィックデザインを専門に学ぶことができるのは専門学校ですが、グラフィック以外にも幅広いデザインを学ぶことができるは美術大学です。
◎大手企業によっては学歴が重視されることもある！
企業によっては大学卒業以上が採用条件の一つになることもあるので、卒業後の進路を考えると大学で勉強するほうが有利になります。しかし、専門学校や大学でも、最後にはその人自身の実力が試される世界でもあるので、選んだ道でそれだけ努力を続けるかということが何よりも大切になるでしょう。
「グラフィックデザイナー」は、芸術や表現力をメインとする美術系の業界やエンターテインメント業界でも才能を発揮できることはもちろん、雑誌や広告などの媒体で商品を宣伝するためのパッケージデザインを手がけることもあります。
世界に商品やサービスが溢れている以上、グラフィックデザイナーという職種はなくなることがないでしょう。最近では、紙媒体からウェブデザインの広告が求められることが多くなりました。
時代が求める媒体に積極的に挑戦して、センスを磨き仕事の幅を広げていくことが大切です。そうすれば、常に世界に求められる有名グラフィックデザイナーになることも夢ではないでしょう。