ファッションに興味があって、大好きな洋服にまつわる仕事がしたいと考えたことのある人なら、人気ブランドの「ショップ店員」として働くことに一度は憧れた経験があるのではないでしょうか。
華やかなイメージもなかにも大変なことはありますが、それでもいつも明るく仕事をする姿をみると、とっても魅力的に感じるものです。
そこで今回は、ショップ店員の仕事内容ややりがい、ショップ店員になるために必要なことなどをまとめていきたいと思います。
目次
ショップ店員とは?その仕事内容について
「ショップ店員」は、ショップの店頭に立ちアイテムの販売や商品管理をするのが主な仕事です。
一口にショップ店員といっても、洋服をメインに販売しているショップもあれば、アクセサリーやバッグ、靴をメインにしているショップなど色々とあります。アルバイトやパート、正社員と雇用形態もさまざまで、季節を問わず求人は充実しています。
◎販売以外の仕事も色々とあります!
ショップ店員はお店に指定されたノルマをこなすために販売に必死になりますが、販売以外の仕事、たとえば商品の陳列や検品、商品ごとに料金タグをつけたり、季節の入れ替えではブランド本社から送られてくる商品の品だしたりと、販売以外の仕事も色々と担当します。
ショップ店員になるには
ショップ店員に必要な資格や技能
ショップ店員になるために絶対に必要になる資格はありません。
それでも、今後キャリアアップをしていけるか否かは自分の努力次第となりますので、そのために時間を見つけて服飾関連の資格取得を目指すのも良い方法です。
ショップ店員が取得しておくとプラスに働きそうな資格は以下のとおりです。
・ファッション販売能力検定
・ファッションビジネス能力検定・・・など
ファッション販売能力検定・・・ファッション販売に関する知識や技術を持ち合わせる人を認定する資格です。
ショップ店員に必要な資格や技能の取得難易度
ファッション販売能力検定の2級合格率は4割から5割ほどで、3級は6割から7割ほどです。合格率は比較的高いので、一度挑戦してみるのも良いでしょう。
資格のほかにショップ店員に必要な技能とは?
資格取得のほか、ショップ店員は日々変化していくファッションの動向や、そのときに何が人気で注目されているかとういうトレンドをしっかり見極めるセンスも必要です。ショップに並ぶ商品を着用して接客にあたることが多いので、見出しなみには十分に気をつけてお客さんのお手本になれるようなスタイルを目指すことが大切です。
ショップ店員の平均給与はどのくらい?
ショップ店員の平均給与
ブランドによる給与差額はそれほどなく、正社員で就職したときの初任給は17万円ほどです。
正社員といえともこのくらいの給与なので、アルバイトやパートになると時給制で1,000円~というのが一般的なようです。ショップにある商品をスタッフ割で購入することができるのでそういった面ではメリットが大きい仕事です。
◎派遣のショップスタッフも多い
アルバイトやパートのほか、短期の派遣社員として働くこともあります。派遣スタッフはアルバイトやパートスタッフよりは時給が高く、1,400円~というのが相場のようです。
ショップ店員のやりがいや苦労
ショップ店員のやりがい
・おすすめしたアイテムが売れたとき!
自分が「おすすめしたアイテムが売れたとき」はとても嬉しいですし、商品を購入してもらって個人ノルマを達成した分だけ会社に評価されるところに大きなやりがいを見出すショップ店員が多いようです。
・コミュニケーション能力や販売スキルで経験を補える!
ショップ店員は、専門的な勉強をしていなくても働くことができるので、たくさんの人に働くチャンスがあります。
「コミュニケーション能力」と「センスの良さ」が重要なポイントになりますので、アルバイトから始めて正社員として採用されることもあります。正社員になったあとは、ショップの店長や店舗管理マネージャー、さらには本社勤務の企画担当などの職務にキャリアアップしていくことも夢ではありません。
・自分の力量次第で結果がでる充実感
在籍年数が物をいう職種ともいえるので、同じブランドで長いあいだ経験を積むことでより上を目指していくことができるでしょう。
店内でのポジションが上がれば、商品の販売や管理以外のシフト製作や売り上げ管理などの業務を任せられます。忙しい中にあっても、「自分の力量次第で結果がでること」に充実感ややりがいを感じることができます。
ショップ店員の苦労や大変なこと
・ノルマがあると大きなストレス
ノルマを達成した分だけ評価されるというショップでは、それをやりがいに頑張ろうと考えるショップ店員もいれば、ノルマを達成しなければならないという点に「極度なストレスを抱える」スタッフもいます。
お店を作っていくという意味では、ほかのスタッフとはチームではありますが、ノルマを競い合う点だけみれば全員がライバルなのです。
・結果によっては後輩に抜かされてしまう
ブランドへの貢献度が高いため在籍年数も確かに評価基準に加わりますが、それなりの結果(売上げ)を出していないと昇給するには難しいようです。
そのため、場合によっては自分よりもあとから入ってきた優秀な後輩が先に昇格してしまうこともあります。そのため、一つでも多く結果を出し続けることがショップ店員には大切なことなのです。
・身体的や精神的な問題もある
女性従業員の割合が高いようなショップで、よく問題になるのが「身体的な問題」や「人間関係」です。
身体的な問題は、ヒールのある靴を履きながらの立ち仕事が多いため、足を中心に痛みを伴うことがあることがあります。新人のころは立ち仕事に慣れまでかなりの時間を要するでしょう。
もうひとつの人間関係の問題は、スタッフ同士の仕事の進め方が合わずギクシャクしたり、スタッフの入れ替えが激しいことによりチームとしてなかなか機能しなかったり、ということがあります。
お客さまに対しても同じですが、スタッフに対してもコミュニケーションを図る必要があるので、人によっては精神的に追い込まれてしまうこともあるでしょう。
ショップ店員になるための適切な専門学校の選び方
勉強をしていなくてもショップ店員になるチャンスはあります。
それでも、将来的にショップ店員での経験を経て販売以外の仕事(商品開発・企画、バイヤー業、仕入れ、店舗マネージャーなど)にも挑戦したいという方は、服飾系の専門学校や大学でファッションビジネスなども勉強しておくと今後のキャリアアップにつなげていけるでしょう。
◎仕事をしながらファッションの勉強もできる!
すぐにでもショップ店員になりたい人はアルバイトから始めることも可能ですが、キャリアアップのために仕事をしながら夜間学校に通うという選択肢もあります。
服飾系の専門学校のなかには、流通や製造、マーケティングなどのファッションビジネスのカリキュラムに力を入れている学校も多いので、ショップ店員に有益な知識や技術を学ぶことができるでしょう。
「ショップ店員」は、未経験者や服飾関連の勉強をしていない人でも働きやすい職種であるため男女問わず人気があります。洋服を販売するセンス、そして人を魅了する憧れの的として注目されれば、「カリスマ店員」と呼ばれるショップ店員になるのも夢ではありません。
多くの人にショップ店員になれるチャンスがあるので、今からでもファッションの知識や販売ノウハウなどを学んで最高のショップ店員になれるように努力を重ねていきましょう。