スタイリストは華やかなファッション業界を支える努力家!みんなが憧れるカリスマスタイリストになりたい!!
テレビや雑誌などに出演している俳優やモデル、それに歌手が身につけている衣装やアクセサリーが欲しいな、可愛いな・・・と感じたことはありませんか。
これらの衣装やアクセサリーをコーディネートして、準備しているのがファッション業界を陰で支えている「スタイリスト」という職種の人たちです。
華やかなファッション業界にあり、ハードワーキングながら人の個性や魅力を引きだす魅力的な仕事ができるスタイリストに憧れて今まさに奮闘している人も多いのです。
スタイリストとは?その仕事内容について
「スタイリスト」の仕事は、主にテレビ番組や雑誌、広告に出演するモデルや俳優、タレントなどの出演者が着用するための衣装をコーディネートすることです。
◎スタイリストの仕事は多岐にわたります
スタイリストは、テレビ番組や雑誌の撮影では事前に作成スタッフとミーティングをして、コンセプトや衣装のイメージについて確認をします。そのあとで、衣装提供をしてくるブランドからの協力を得て、当日までに衣装や靴、小物やアクセサリーなどをレンタルし、アイテムに付いているタグを外してアイロンをかけるなどの雑務をこなし、完璧な状態にそろえる必要があります。
スタイリストになるには
スタイリストに必要な資格や技能
スタイリストになるために必ず取得しなければならない資格はありません。
必須資格がないので誰でもスタイリストになれるチャンスはありますが、資格のための勉強をすることでスタイリストの仕事に役に立つ知識を学べるかもしれません。
・カラーコーディネーター検定
・パターンメーキング技術検定・・・など
カラーコーディネーター検定・・・服飾の仕事全般に関係している色彩についての知識を学ぶことができる検定です。この検定で学ぶことで、衣装のコーディネートを望む人の肌の色や、髪の色、全体的な雰囲気などに対して最も適した色などを導き出せるようになります。
パターンメーキング技術検定・・・デザイナーが作ったデザインを型紙に起こすための専門的知識や技術を習得することができます。
スタイリストに必要な資格や技能の取得難易度
カラーコーディネーター検定は、最も難しい1級は難易度が高く、色彩のエキスパートとも呼ばれる人たちです。
パターンメーキング技術検定は、専門学校で2~3年学んでいる人であればそれほど難しい試験ではないようです。
資格のほかにスタイリストに必要な技能とは?
ファッションに関しての知識や才能がなければ、実際の仕事で活躍することは難しいでしょう。実力が物をいう世界ですのでできる限り多くのスキルを身につけておくことに損はありません。
衣装をコーディネートするときに思い描いた服やアクセサリーがないときには、自分で服を作ってしまうスタイリストもいるので、服飾についての幅広い知識や製作技術も習得しておくと仕事の幅も広がっていくでしょう。
さらに、スタリストはコーディネートのセンスだけなく、出演者であるタレントやモデルなどへの気遣いや人脈の広さ、いつでもどこでも対応できるフットワークの軽さもあるに越したことはありません。
スタイリストの平均給与はどのくらい?
スタイリストの平均給与
スタイリストになるには、まずスタイリスト事務所やアパレルメーカー、広告代理店、撮影スタジオなどに就職してアシスタントからキャリアをスタートするのが一般的です。
◎アシスタント時代は経済的に厳しい
アシスタントの場合は、安いときだと月収が10万円ほどといった過酷な労働条件のもと仕事をしなければなりません。仕事を楽しむ余裕や絶対にスタイリストになるという強い意志をもった人でないと続けていくにはとてもむずかしいでしょう。
◎スタイリストは実力の差で収入に差がでる!
アシスタントとしての下積みを終え、晴れてスタイリストとしてデビューしたあとは、スタイリストとして人気がでるかどうかによって年収が約200万円から500万円とバラつきがあります。
スタイリスト事務所などから独立してフリーランスの専属スタイリストになれれば、年収が1,000万円以上、テレビにも出演するトップスタイリストにもなると1億円に到達することもあります。
スタイリストのやりがいや苦労
スタイリストのやりがい
・選んだ衣装の反響が大きくて高い評価を受けたとき!
スタイリストが準備をする衣装は洋服だけでなく、靴やカバン、アクセサリーなどの小物も含まれているので、それらをすべて準備するのにはかなりの時間と労力を使います。
自らは表舞台に立つことは少ないですが、自分が選んだ衣装をまとった出演者がテレビや雑誌にでて、それをみた視聴者や読者からの問い合わせや「反響が大きかった」ときにはスタイリストにとって最高の喜びでもあり、苦労した分大きな達成感を味わうことができます。
・世間は正直!いい評価は受けると仕事にやりがいを感じる
世間からの評価は、口コミなどでダイレクトにスタイリスト自身に伝わってくるので、良い評価をもらえたときには忙しくて大変な思いをした分、仕事に対する充実感とやりがいを感じることができるでしょう。
ほかの番組や雑誌をみて、俳優やモデルがそのスタイリストを直属で指名するといったことも多いので、スキルアップするためには辛い仕事でもコツコツと実績や経験を積んでいくことが大切です。
スタイリストの苦労や大変なこと
・アシスタント時代の下積み時代は厳しい日々が続く
芸能関連の仕事をしているため華やかなイメージが強いスタイリストですが、その世界で成功していく人はごくわずかで、とくにアシスタントとしての下積み時代は精神的にも体力的にもかなりハードな生活になります。
裏方の作業が多いスタイリストは、大きなカバンにたくさんの衣装やアクセサリーを入れて歩きまわることも多く、勤務時間も不規則で夜や早朝の撮影が続くこともあります。日によっては睡眠時間を確保するのもむずかしいといったときもあります。
・アシスタントでも仕事のかけもちはあたりまえ!?
スタイリストの多くは、一つの仕事だけでなく「数件かけもち」することも珍しくありません。スケジュールを頭の中でよく管理しながら抜け目なく仕事をこなすためには、気を休める時間はなく常に頭をフル回転していなければならないプレッシャーもあります。
・人間関係も気をつかわなければいけない
身体的にきつい仕事であると同時に、担当する俳優やタレント、モデル、製作スタッフなどとの「人間関係」もうまく図っていかないといけません。
スタイリストとしての自信はある程度必要ですが、性格の不一致で担当を外されることもあるので、人当たりの良さやコミュニケーション能力に長けていることはスタイリストとしての大きな才能の一つでもあります。
スタイリストになるための適切な専門学校の選び方
スタイリストとしての知識やコーディネートの技を学ぶためには、スタイリストの専門学校をはじめとした教育機関で学ぶのが一般的です。
ファッション全般について幅広く学べる専門学校や、実習が多くてスタイリストとしての実践を学べる学校、さらには資格取得に力を入れる学校など、カリキュラムや特色は多様にあります。
◎海外で武者修行するのも一つの方法!
そのほか将来は日本を飛び超えて海外での活動を視野に入れた人材を育成することに力を入れている学校は、ファッションの勉強のみならず英語クラスを取り入れるなどスタイリストという職業の無限の可能性を感じさせます。
「スタイリスト」になるためには、ファッションセンスに長けていることはもちろんですが、出演者の雰囲気やキャラクターに合う衣装選び、撮影や製作スタッフが求めているイメージを具体化する表現力、そして衣装の提供を受けるブランドとの人間関係など、さまざまな面を考慮しながら最高のコーディネートしていかなければなりません。
決して簡単な仕事ではないですし、華やかなファッション業界にあり脚光を浴びることも少ない仕事です。それでも、四六時中ファッションに接する機会があって、大好きな洋服に囲まれて働けることに喜びを見いだせる人であれば、たくさんの苦労をする反面、喜びと充実感をつねに感じていられる魅力をもつのがスタイリストという仕事なのです。