キラキラした洋服を着て、いつも笑顔がたえないショップ店員の姿に憧れを抱いたことはありませんか。
今回ご紹介する「ストアマネージャー」というポジションは、そんなショップ店員がキャリアアップの目標にしている職種であり、おもに販売を極めたいという人にとって確実に到達したいと願う憧れの的でもあります。
以下では、アパレルショップのオールラウンドプレーヤーとも呼ばれるストアマネージャーに注目して、その仕事内容や必要なスキルなどについてご紹介していきます。
目次
ストアマネージャーとは?その仕事内容について
ブランドの店舗責任者であり、ショップの管理や監督をして全体をまとめる立場にある人のことを「ストアマネージャー」といいます。
◎ショップのオールラウンドプレーヤー!
ストアマネージャーは、ショップのなかでは何でもこなせるオールラウンドプレーヤーのような存在です。
主な仕事内容は、売上目標をかかげて、これからの販売計画を決める、そのほか仕入れや陳列に関しての指示、販促活動の企画や見直し、さらにはスタッフのシフト管理にスタッフの採用や指導、営業利益や目標の達成度を含めた業績管理など、やらなければならないことは山ほどあります。
ストアマネージャーの平均給与はどのくらい?
◎ストアマネージャーの平均給与
ストアマネージャーの平均年収は400万ほどであるのが相場のようです。
金額に差がある理由はストアマネージャーになった年齢にもよるからです。マネージャーとしてのスキルのほか、実務経験年数も考慮されることがあります。
◎ブランドによって給与に差がでる
ブランドによっては、ストアマネージャーの年収が500万円を超えることもあります。
ショップ店員からキャリアをスタートした人であれば、将来的にはストアマネージャーになることを目指すことで昇給が期待できます。
ストアマネージャー以上の昇給を望んでいる人であれば、いくつかの店舗を取り仕切るエリアマネージャーやバイヤー、商品企画ができる本社での勤務を目標にすると良いでしょう。
ストアマネージャーになるには
ストアマネージャーに必要な資格や技能
ストアマネージャーになるために、絶対に必要な資格はありません。
ショップ店員から始めて少しずつ実務経験を積み、成績を順調に延ばしていければ、それだけ評価も高くなるのでストアマネージャーへの道が開けていくでしょう。
しかし、ブランドによっては、昇格するためには指定された「資格」や「能力試験」を取得することが条件となる場合もあります。
以下は、昇給の条件になりそうな資格や能力試験についてご紹介します。
・TOEIC
・ビジネスマネジャー検定試験・・・など
TOEIC・・・英語力のレベルを測る試験です。
ビジネスマネジャー検定試験・・・。ビジネスマネジャー検定試験は管理職やマネージャー業に就く人がマネジメント関連の知識を学習するのに最適です。
最近では、海外進出するブランドや海外からの外国人旅行客が増えたため、英語力の底上げを目指しているブランド企業やショップが増えています。ストアマネージャーへの昇進条件に「TOEIC」のスコアを入れていることもあるので、キャリアアップしていきたいと考える人はなるべく早いうちからTOEICの勉強に取りかかっておくと良いでしょう。
将来的にストアマネージャーを目指している人は所属する会社の昇格条件などを確認し、必要であれば指定された資格の勉強を進めます。どの資格も勉強をしないと目標スコアや合格点をとるのがむずかしいため、空いている時間があれば積極的に予習復習をしていきましょう。
資格のほかにストアマネージャーに必要な技能とは?
資格取得のほか、外資系のブランドなどでは海外進出を目指して英語の習得を必須としていることもあります。普段の仕事をこなしながら勉強するのは大変ですが、ほかの店舗のストアマネージャーと競い合うことにもなるので「英語力」は必須といえるスキルです。
また、ショップを統括する立場にあるストアマネージャーは全体を把握できる広い視野、そしてチームワークが大事なアパレルの仕事では、同じ目標に向かってチームを一位団結させるための「リーダーシップ力」も必要になります。
ストアマネージャーのやりがいや苦労
ストアマネージャーのやりがい
・業績が上がれば高い評価を受けられる!
ストアマネージャーは、商品について熟知していることはもちろんのこと、お店を取り仕切る経営者でもあります。
仕事の量は膨大で、残業や家での仕事も多くなります。それでも、ショップの業績が上がればストアマネージャーとしての評価も上がるので、成果の分だけ高く評価されるという点では大きな達成感ややりがいに感じられる仕事です。
・チーム全体を成長させられたとき!
ショップとして業績で成果を上げるためには、ストアマネージャーの力だけでは難しく、スタッフ全員の力と努力が必要になります。
お店の雰囲気を作り出すためにはマネージャーのセンスやリーダーシップが大きく影響しますので、スタッフの仕事のようすを見ながら必要であれば指導をして、「チーム全体の成長を促す」ことが必要となります。
・マネジメントしたショップが褒められたとき!
デスクワークが多いストアマネージャーですが、実際に販売員として店舗にでているときはお客さんへの接客業務も担当します。
「お店の雰囲気が好きだから洋服はいつもここで買うと決めている」、「このあいだ買った服が気に入っていて家族にも友達に褒められた」といった言葉をお客様から頂けたときには、お店をマネジメントしているストアマネージャーとして努力が報われる喜びの瞬間でもあります。
ストアマネージャーの苦労や大変なこと
・業績や評判がストアマネージャーの評価につながる
どんなに良いショップを作って、チームワークも良いお店になったとしても、最終的には「業績」や」お客様からの評判」がストアマネージャーとしての評価につながるといった点では苦労することもあるでしょう。
お店としての業績を継続的に伸ばしていくことは、ショップ店員以上に責任が重大ですし、大きなプレッシャーを抱えて日々の業務に当たらなければなりません。
・売り上げを比較されて精神的に追い込まれることもある
売り上げが極端に下がったときには、本社の担当から注意を受けたり、ほかの店舗などと比較されたりすることもあります。こういったときは、精神的にもかなり落ち込むこともあるでしょう。
売り上げを上げるためにどういった策を取るべきかについて、四六時中頭の中を巡るため気が休まるのは寝ているときくらいかもしれません。
・スタッフ育成の難しさを実感する
お店の業績を考えることはもちろんのほか、大切になることが「スタッフの管理や育成」です。
販売をするショップ店員はいってみればお店の広告塔でもあり、お客さまが必ず目にする存在です。そのため、スタッフの表情や立ち振る舞いの良し悪しが、ショップの印象にも大きく影響するのです。
販売のノルマはあるとはいっても、お店として機能させるためにはチームとして団結しなければならないので、ストアマネージャーはスタッフどうしの人間関係にも細心の注意を払う必要があるのです。
ストアマネージャーになるための適切な専門学校の選び方
ストアマネージャー職では、現場での実務経験と商品に関する知識、さらにはビジネスやお店を作り上げるマネジメント業務に精通しているかどうかが大切なポイントになります。
◎ファッション全般を学べる専門学校
ファッション業界で活躍したいけど、デザイナーやパタナーなどのクリエイティブな職種以外で店舗展開や企画、提案などの仕事ができる職種に関心があるという人は、服飾系の大学や専門学校でファッションビジネスやストアマネージメントなどについて勉強しましょう。
◎ストアマネージャーにはファッションビジネスのノウハウも必要!
学校ではマーケティング基礎(技法や情報収集など)や企画書の書き方、製造や流通、店舗を経営するにあたっての知識など、いろいろと学ぶことができます。
専門学校を選ぶときには、ビジネスやマーケティングについてのカリキュラムをしっかり組んだ学校や、資格取得を目標にした授業を取り入れている学校など、就職活動に有利になりそうな学校を選ぶことも大切です。
ショップ店員がキャリアアップのために目指すポジションに「ストアマネージャー」という職種があります。大好きな洋服に常に関わっていられますし、ショップ全体をプロデュースできることにも魅力を感じる仕事です。
お店の管理やショップスタッフの管理、育成など、責任重大な仕事が多いこともたしかです。それでも、その分やりがいも大きく、業績や評判が上がることで高い評価を受けられるので仕事への達成感や充実感を抱くことができます。
未経験者でも大丈夫です!専門学校でファッションについて学ぶのも一つ、ショップ店員として地道に努力を続けることも一つです。洋服が大好きだということを忘れずに、ストアマネージャーになるためにコツコツと実力をつけてステップアップのチャンスを掴めるように準備しておきましょう。