ハイセンスで機能性の高いバッグを目指す!バッグデザイナーの仕事について
物を持ち運ぶためにも、ファッションのためにも、バッグは必需品ですよね!
ファッション性の高いデザインを選ぶことのほかにも、たくさん物を収納できたり、機能性が高かったりと、目的やそのときのTPOに合わせたバッグが多くて本当に助かっています。
このように人々の生活になくてはならないバッグを専門に仕事としているのが、今回ご紹介する「バッグデザイナー」です!
目次
バッグデザイナーとは?その仕事内容について
生活に欠かせないアイテムの一つ、それがバッグ(鞄)であり、使い方や目的に合わせてバッグのデザインを考えるのが「バッグデザイナー」の仕事です。
◎バッグから財布まで色々デザインできるバッグデザイナー
バッグのデザインを考えるときには、おしゃれなデザイン性はもちろんのこと、機能性の高さも重視されています。
バッグデザイナーは、これらのことを総合的に考えて普段使いができるハンドバッグをはじめ、旅行のときに使う大きめのスーツケース、小物アイテムでいえば化粧ポーチや財布など、さまざまな商品のデザインを手がけています。
◎バッグにもファッションにも精通している
バッグデザイナーとして活躍するためには、バッグのことだけでなく、ファッションの知識や日常的なマナーついても精通していることが大切です。
その時代によってバッグに求められている機能も違いますし、流行りのデザインや色合いなども違います。人々が欲しいと願っているバッグの特徴にも敏感に察知して、思い描いたイメージをデザイン画として表現できる高いスキルが必要バッグデザイナーには必要です。
バッグデザイナーになるには
バッグデザイナーになるためのポイントは以下をご覧ください。
①学校でバッグやファッションについて勉強する
バッグデザイナーになるための必須資格はありません。
それでも、独学で勉強するよりも、服飾系やデザイン系の専門学校にいってバッグをはじめファッション全般の専門知識や技術をたくさん学んでおくほうが後々のためになるはずです。
②アシスタントとして経験を積む
バッグデザイナーとして活躍するには、まずはデザイン事務所やアトリエ、アパレルメーカー、バッグメーカーに就職して経験を積むのが一つです。
③デザインセンスを磨く
バッグデザインナーは、バッグのデザインのほか財布やポーチなどの小物など、さまざまな製品を手がけます。そのため、デザイナーとしてあらゆる依頼にも柔軟に対応できる「デザインセンスを磨く」ことは常に意識しなければなりません。
バッグデザイナーに必要な資格や技能について
バッグデザイナーになるのに必ず取得しなければならない資格はありませんが、持っていれば就職活動に有利になりそうな資格もあるので覚えておいて下さいね!
・鞄・ハンドバッグ・小物技術認定
・レザーマイスター資格検定・・・など
鞄・ハンドバッグ・小物技術認定・・・日本鞄ハンドバッグ協会が主催する鞄・ハンドバッグ・小物技術認定は、3つの部門(鞄、ハンドバッグ、小物)それぞれで専門的な知識や技術を認定します。
レザーマイスター資格検定・・・皮革産業の発展と後継者の育成を目的とした認定です。実績も豊富な熟練職人さんが力量を試す舞台として受験するとこも多いようです。認定されることで職人としての質や技量が認められるため、さらなるキャリアアップにもつなげることができます。
バッグデザイナーに必要な資格や技能の取得難易度
鞄・ハンドバッグ・小物技術認定は、日本の物づくりの歴史や技術を社会に広め、後世に残していこうと考える職人もまた積極的にこういった資格・検定試験に参加しています。
1級は実務経験が10年以上の経験者、2級は実務経験5年以上、3級は実務経験1年以上、もしくは専門学校を卒業見込みである人が受験できます。合格するために経験を積み重ねて試験を受けられるための条件を重ねなければなりませんし、それと同時に職人レベルの知識や高いスキルが求められるむずかしい試験です。
バッグデザイナーの平均給与はどのくらい?
バッグデザイナーの平均年収は、300万円から400万円前後といわれています。
バッグのデザイン以外にも、バッグづくりの職人として作業できる人も多いことから、実務をこなして経験を積むことで昇給のチャンスがあります。
◎フリーのバッグデザイナーや副業で活躍する人も多い
自主制作したバッグが大ヒットすれば、その分報酬も大きく膨らみ、デザイナーとしての評判も上がります。そのほか、副業として自主ブランドを立ち上げてインターネットサイトのショップで販売する方法もあり、バッグデザイナーとしての自分のセンスを試すチャンスでもあります。
バッグデザイナーのやりがいや苦労
バッグデザイナーはデザインの作成だけでなく、商談や生産に至るまで関わることができるため非常に充実した仕事ができる職業です。
バッグデザイナーのやりがい
・デザインしたバッグを使っている人を見たとき!
モノを一から作りだす作業は決して一筋縄ではいかないので、何度も壁にぶつかっては新しく作り直すという毎日です。
そういった日々の中で、自分がデザインしたカバンが「店頭で販売されているとき」や、そのバッグを「使っている人を目にしたとき」には、これまでの苦労が報われて、仕事への大きなやりがいを感じることができます。
・クライアントを満足させられたときの達成感!
多くのバッグデザイナーはアパレル系メーカーに所属している人、それにブランドの専属デザイナーであることが多いので、もちろんバッグを制作するための予算やコンセプト、そして納期が決められていまよね。
制約があるなかで企業やクライアントを「満足させられるかどうか」はバッグデザイナーとしての力量が試されるときであり、実際に満足してもらえたときには大きな達成感を味わうことができます。
バッグデザイナーの苦労や大変なこと
・必要とされるバッグが作れるかという不安
バッグデザイナーの仕事で最も難しいところといえば、「必要とされるデザインが作れるか」ということです。デザインをたくさん作っても手にとったお客さんが気に入らなければ利益が生まれませんし、デザイナーとしての評価も下がる一方です。
人々の関心や時代の流行は刻々と変化していくので、そういった情報を一早く察知して新しいデザインを積極的に作っていくこともデザイナーとしての大事なポイントです。
・長い見習い時期をクリアしなければいけない
デザインを考える以外の面でも、バッグデザイナーとしてとても大変な時期があります。それは、デザイナーとして花開く前の見習い時期のことです。おもに先輩デザイナーの下で雑務をこなすのですが、納期が迫っているときには毎日残業をすることも珍しくありません。
勤め先によって経験させてもらえる仕事の内容やスピードも違うので、長い時間見習いをしていると先が見えずに途中で挫折してしまう人も多いようです。
そういった下積み時間においても常に努力することを忘れずに、自分の思い描くバッグデザイナーになれるように前身していけるような強い精神力と忍耐力が必要です。
バッグデザイナーになるための適切な専門学校の選び方!
独学で勉強をする人もなかにはいますが、将来を見越して就職支援がしっかりした美術系の大学や、専門学校でバッグデザイナーとしての知識やスキルを学ぶのがおすすめです。
学校選びをするときに気をつけたいこと
・学校でなにを勉強したいかを明確にする!
学校選びをするときには、目的に合った勉強ができる学校を選ぶことが大切です。たとえば、バッグデザイナーになるためにバッグのデザインや制作を中心に学びたいというときには、バッグを中心としたカリキュラムを組む専門学校で勉強するのがおすすめです。
また、いまはまだバッグに絞るのではなくて、デザイン全般について勉強したいというときには服飾の専門学校で幅広く学ぶのがおすすめです。
・デザインなら大学というチョイスもあり!
バッグや服飾に限らず、いろいろなデザインを学びたいというときには、美術大学やデザイン系の学科がある大学への入学も一つの選択肢ですよ。
・後悔しないためにリサーチをとことんする!
学校によって雰囲気やカリキュラムの内容など、特徴がぜんぜん違うので、先輩の作品や卒業生の就職先実績、それに学校以外での課外活動について、授業を受けたい教師はいるか、これまでの学校の歴史など、とにかく気になる点は徹底的に調べておきましょう。
学校主催の文化祭やファッションショーなどのイベント、一日体験入学などもあるので積極的に参加してみるのも失敗しない学校選びにはプラスになります。
バッグ意外にもいろいろなモノをデザインするバッグデザイナーは、デザインに関する基本的な知識をはじめ、モノを作るという面でも積極的に働きかけて、実用的でおしゃれなアイテムをデザインしていく必要があります。
クオリティの高さが評判となり日本製のバッグが世界的にも注目されています。そういった時代において、今後も日本人「バッグデザイナー」の需要が増えていくことは間違いなさそうなので、もし気になっている方がいたら今からでもバッグデザイナーを目指してみてはいかがでしょうか。