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ファッション系の書籍や雑誌を企画、編集、製作するファッション雑誌記者・編集者の仕事ってどんな感じ?

ファッションやアクセサリー、美容などに興味ある人のなかには、毎月好きなファッション誌を定期購読しているってことはありませんか。

こういったファッションに関するトレンドを世の中に発信しているのが、ファッション系の書籍や雑誌を製作する「ファッション雑誌記者・編集者」という仕事をする人たちなのです。

自分で洋服を作るというよりかは、いろいろなファッション全般に興味があって、いま任期があるアイテムや今後流行りそうな注目ブランドなどをいち早く察知して、世界に発信していきたいと思っている人に向いている仕事です。

そこで今回は、ファッション系の雑誌記者、そして編集者になりたい、または興味があるといった方に向けて、仕事の内容をはじめとする基本情報やなるためにはどうしたらいいかといったことなどをいろいろとご紹介します。

 

ファッション雑誌記者・編集者とは?その仕事内容について

「ファッション雑誌記者」は、おもにファッション関連の取材などをもとに、雑誌や書籍に掲載するための原稿を作成することが仕事の職種です。

そして、「ファッション編集者」は、記者(ライター)やカメラマンによって撮影された原稿や写真をチェックして編集する作業や、企画の提案、スケジュール管理、予算チェックなどを多岐にわたり担当している職種のことをいいます。

務める企業によっては雑誌記者と編集者の仕事を兼業している人もいます。

 

◎人気の職種だからこそ競争率が高い

ファッション雑誌記者も編集者も、どちらもファッションに関わる華やかな世界で働いているという反面、毎月の締め切りに常に追われるなかで仕事をするなど、苦労する点もたいへん多い職種です。

ファッション誌の出版社や編集プロダクションなどがファッション雑誌記者や編集者のおもな職場になりますが、大手企業では少ない採用枠に多数の希望者がいるため常に競争率が高い職種として人気があります。

 

 

ファッション雑誌記者・編集者になるには

ファッション雑誌記者・編集者に必要な資格や技能

ファッション雑誌記者や編集者になるために必ず取得しなければならない資格はありません。そのため、だれでも挑戦できるチャンスの多い職種だともいえます。

それに、ファッション誌の出版社や編集プロダクションはスタッフの入替えが激しいため、アルバイト募集をはじめ常にたくさんの求人がでています。こういった企業の場合は、学歴や資格はそれほど重視されないようです。

しかし、その一方で大手出版社の場合はそう簡単にはいかないのが現実です。

大手出版社では、毎年少ない採用枠に対してたくさんの入社希望者が殺到します。そのため、常に競争倍率が高く、採用試験に合格するだけでも非常に高いハードルが待ち構えています。こういった大手企業では、どちらかというと資格の有無よりは「高学歴者を採用する」といった傾向にあります。

将来は憧れのファッション誌の編集を担当したいと思っている人は、やはり大手出版社への就職を目指すことが多いですが、採用の段階で学歴を見られるということを念頭に置きながら、進学先選びも慎重になる必要があります。

 

資格のほかにファッション雑誌記者・編集者に必要なスキルとは?

ファッション雑誌記者・編集者になるためには、ファッションの歴史や服のデザイン、構造、素材、ファッションビジネスのことなど、ファッションに関することはだれよりも広く把握しなければなりません。

記者として文章を書く能力も必要ですが、面白い企画の提案や最新のファッションをいち早く察知できることも重要なことです。

 

ファッション雑誌記者・編集者に必要なスキルを養うためには?

ファッション雑誌記者・編集者に必要な資格はありませんが、早いうちから業界に入って人よりも多く経験を積むことが大切です。

とくにアルバイトスタッフからスタートする人は、先輩のアシスタントや雑用などがおもな仕事になります。そういった日々でも自分から新しいことにいろいろとチャレンジして、面白い企画を練っておくことでいつの日か訪れるチャンスを決して逃さないようにしましょう。

ファッションに関する知識は人一倍持っているくらいの自信をつけておきましょう。

だれも知らないようなことや、マメ知識など、ファッション誌の読者が思わず目を引いてしまうようなアイデアが必要だからです。

そのほか、ファッション雑誌記者・編集者は多くの人と関わる仕事なので、コミュニケーション能力の高さは必須スキルです。締め切りやスケジュールの変更など、チームスタッフなどと共有することも多いためです。

 

 

ファッション雑誌記者・編集者の平均給与はどのくらい?

大手出版社に就職できる人の数は、本当にごくわずかです。そのため、ほかのアパレル系の職種にくらべると給与も高額になります。

平均給与は企業によっても大きく異なるため、年収300万円~800万円ほどに差が開くこともあります。大手企業であるほど福利厚生などが手厚くなることも魅力的です。

 

◎アルバイトスタッフは経済的に厳しい

大手以外の中小企業で記者や編集者として働く場合は、高収入はそれほど期待できません。それに、正社員や契約社員のほか、アルバイトスタッフとして経験を積みながら正社員を目指すというときには、給与は時給制となるため経済的に厳しくなることをあらかじめ覚悟しておいたほうがいいでしょう。

 

 

ファッション雑誌記者・編集者のやりがいや苦労

ファッション雑誌記者・編集者のやりがい

・自分が書いた、編集した雑誌が販売されているのを見たとき!

ファッション雑誌記者・編集者は、「自分が書いた原稿や編集した雑誌が本屋や小売店で販売されているのを見たとき」に、最もやりがいを感じることができるでしょう。

締め切りに間に合うようにと必死になって作業したあとには、今回も無事に間に合ったと大きな安堵感と達成感に包まれます。

つねに締め切りに追われる緊張感のなかで仕事をしているため、たいへんな苦労をする反面、毎日充実した日々を送ることができる職種であるともいえますね。

 

・販売部数が増えるだけ喜びが倍増!

おおたファッション雑誌編集者は、スケジュールや予算、発売後の売上を考えながら仕事をしなくてはいけないため、企画や提案が微妙だと何度もやり直しが必要になります。

目まぐるしいスケジュールをこなし、やっと完成した雑誌が店頭で販売されるのを見ると達成感を味わえます。そしてさらに言えば、携わった雑誌や書籍の「販売部数」が増えれば増えるほど、編集者としての実力が認められたような感じがして、喜びは倍増していきます。

 

・誰にでもチャンスがある職種!

ファッション業界を含め、学歴や資格が必要な職業はたくさんあります。

しかし、ファッション雑誌記者や編集者に限っては、就職を希望する企業によってはこれまでの学歴や資格の有無などがそれほど重要ではないようです。

実際に、これまでにまったく経験のない人がアルバイトからスタートして、正社員になるといったことも少なくありません。そのため多くの人に雑誌記者や編集者になれるチャンスがあるという点では、とてもオープンな業界であるといえますね。

 

ファッション雑誌記者・編集者の苦労や大変なこと

・締め切りに追われるハードな仕事

ファッション誌だけではありませんが、出版関係の仕事はとにかく激務です。

とくに毎月の締め切り前の数日間は、夜遅くまで作業をすることも少なくありません。力的にも精神的にも追い詰められた状態が毎月のように訪れるため、忙しい中にもやりがいや充実感を味わえる人でないと長く続けることは難しい仕事です。それに、締め切りに追われるため、プライベートと仕事をうまく分けられないといった人も多いようです。

 

・つねに緊張が張り詰めている職場

一つの雑誌を作り上げるためには、多くの人たちが共同で作業を進めています。

自分が担当する記事の提出が遅くなってしまうと、ほかの担当者に迷惑をかけてしまうので大きなプレッシャーに感じることもあるでしょう。

編集者は想定していたスケジュールがうまく進まずに、想像していたような記事があがってこないと徐々にストレスも溜まってきて、チームスタッフに大声で怒鳴ってしまうこともあるかもしれません。

 

・好きなジャンルのファッション誌に携われる保証はない

すべての雑誌記者や編集者が、自分の希望するジャンルのファッション誌に携われる保障はないです。

どのスタッフもつねに激務に追われているため、新人スタッフに目を向けている時間はあまりありません。そのため、今のポジションで自分から積極的に仕事を探し、経験やスキルを学ぶために人一倍努力を続けることが大切なのです。

 

 

ファッション雑誌記者・編集者になるための適切な学校の選び方

大手出版社に就職をしている人の多くは、高学歴者が多い傾向にあります。

そのため、大手への就職を希望している人は、早いうちから受験勉強をはじめて、少しでも上の大学に進学するのが望ましいでしょう。また、大手企業の応募条件には、大学で専攻していた学部の種類はそれほど影響しないようです。

 

◎ファッションをじっくり学ぶならアパレル系の専門学校もおすすめ

大手出版社への就職にこだわらないのであれば、ファッション誌の記者や編集者を目指すまえにアパレル系の専門学校に進学して、ファッション全般をいろいろと勉強しておくのも良いでしょう。

ファッションについて幅広い知識を学ぶことができるうえ、記者や編集者になるためでなく、将来的にいろいろな道に進めるように選択肢を増やすことができるでしょう。

 

 

 


どういった学校で勉強していて、資格や検定をどれだけ持っているかということがファッション系の出版社や編集プロダクションに就職するために必要なスキルではないようです。

実際に、大学や専門学校を卒業していない人は、アルバイト採用で編集者に務めることだってできるからです。

「ファッション雑誌記者・編集者」になるためには、ファッションに関する知識はもちろんこと、どうしたら見る人に面白いと思ってもらえる雑誌を作れるかといった企画力、それにチームスタッフと協力しながら作業を進められる協調性やチームワーク、さらにはコミュニケーション能力などが必要になるのです。

アパレル業界に携われる仕事ですし、好きなファッションを仕事にできることのやりがい、さらに新しいトレンドをだれよりも早くゲットできるお得感などが得られる魅力いっぱいの職種です。

そして、何よりもファッションが大好きといった強い気持ちを持っている人に向いている職種ですし、こういった強い気持ちが厳しい仕事を続けていくためにも大きな活力になっていくようです。