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結婚式のスタイリングをコーディネートする「ブライダルスタイリスト」とは?

女性が憧れる職業のなかでも、とくに人気が高いとされるのが今回ご紹介する「ブライダルスタイリスト」です。

ブライダル、すなわち結婚式についての仕事をするのがブライダルスタイリストであり、さまざまなスキルや資格をとることで仕事の幅も増やしていける職種でもあります。

結婚式の衣装やメイクアップなどを担当しながら、人生で最も大事な日に何度も携われること、そしてお客さまの一生の思い出に残る瞬間を身近なところからアシストできることに大きな魅力がある仕事です。

それでは早速、ブライダルスタイリストの仕事内容や、なるためにはどうすれば良いのかといったことを中心にいろいろと探っていきましょう。

 

ブライダルスタイリストとは?その仕事内容について

「ブライダルスタイリスト」は、結婚式を挙げる新郎新婦の衣装やメイクアップ、アクセサリー、ブーケなどを提案しながら、総合的にコーディネートすることが仕事の職種です。

 

◎大人気のブライダルの仕事

ブライダルスタイリストは、結婚式場や、ホテル内のブライダル担当、そして衣装レンタルショップなどで活躍しています。ブライダル業界で働きたいと志願する人は非常に多く、希望する企業に就職するためには高い倍率を突破するための知識や技術が必要になります。

 

◎美容師資格をもつブライダルスタイリスト

美容師資格を持っているブライダルスタイリストが多いことから、ドレスやアクセサリーの衣装の提案のほか、ヘアメイクも兼任してトータル的にプロデュースすることもあります。

 

 

ブライダルスタイリストになるには

ブライダルスタイリストに必要な資格や技能

ブライダルスタイリストになるために必ず必要になる資格はありません。

それでも、ブライダル関連の仕事は就職難や競争率が高いことでも知られているため、資格をもつことに越したことはありません。

ブライダルスタイリストになるために、そしてブライダル関連の職に就くために有利とされる資格や検定は以下のとおりです。

 

・美容師資格
・着付けの資格
・色彩検定
・ネイル検定・・・など

 

美容師資格・・・美容師を養成する施設や学校で2年~3年勉強をした人や、通信制課程3年を受講し修了した人が受験できる国家資格です。美容師の資格を持っている人は自分でお客さまのヘアメイクやメイクアップも担当することができます。

色彩検定・・・結婚式で新郎新婦の衣装を選びコーディネートする際に必要となる、色彩センスを養える検定です。

 

ブライダルスタイリストに必要な資格や技能の取得難易度

美容師資格は、スタイリストのほか美容系の職業に就く人も多く受験する試験です。最も難しい1級になると合格率は3割ほどです。資格をもっていると一人でたくさんの仕事をこなせる即戦力として判断されることから、就職活動を有利に進めることができるでしょう。

 

資格のほかにブライダルスタイリストに必要な技能とは?

資格取得のほか、ブライダルスタイリストに必要とされる能力はお客さまに対する「接客対応の良さ」や「コミュニケーション能力の高さ」です。

ブライダルについて深い知識や技術を持っていても、お客さまとスムーズに話しができなければ即戦力として働くことができないからです。とにかく人と話すことが好きで、お客さまが気づいていない魅力を引き出せるようなセンスを磨くことが大切です。

 

 

ブライダルスタイリストの平均給与はどのくらい?

ブライダルスタイリストは結婚式場やホテル内のブライダル担当などで、正社員または契約社員として働くのが一般的です。

務める企業により給与はマチマチで、正社員で年収300万円~400万円ほどです。経験や実力次第では高収入となることもある他種とはちがい、それほど昇給が期待できないのがブライダルの世界です。

 

◎希望した会社に就職できるのはごくわずか

人気職業として常に注目されているブライダルスタイリストですが、希望の就職先に入社できる人はごくわずかともさえる厳しい世界です。入社できたとしても高い給与が得られるとはいいがたく、こころざし半ばで諦めてしまう人も多くいます。

 

 

ブライダルスタイリストのやりがいや苦労

ブライダルスタイリストのやりがい

・無事に式を終えられたときの安堵感!

一生で最も大事な日ともいえる結婚式で重要な役割を担うブライダルスタイリストは、大きなプレッシャーや責任を負っている分、新郎新婦の希望や要望に応えられたときには大きな喜びとやりがいを感じることができるでしょう。

顧客の気持ちを理解し、そして自分のことのように悩み考えるブライダルリストこそ、式を無事に終えたあとの達成感もひとしおです。

 

・新郎新婦の最高の笑顔をみられたとき!

結婚式当日は、スムーズに段取りよく進めることが大切ですが、実際には当日までの打ち合わせでどれほど新郎新婦の希望や要望を汲み取れているかが、ブライダルスタイリストとしての技量が問われるところです。

何度も衣装をチェンジして、お客さまが納得のいくドレスやアクセサリーを選びだすのは根気のいる仕事です。それでも、結婚式で最高の笑顔を浮かべる新郎新婦の姿をみると、逆にこれまでの苦労を忘れ貴重な瞬間に立ち会えたことへ感謝の気持ちが溢れてくるでしょう。

 

・充実感を味わえる!

ウェディングという特別な瞬間に立ち会いたい、ウェディングドレスをはじめとしたファッションが大好き、ブライダルスタイリストは人に喜んでもらいたい・・・といった人に向いている職業だといえます。華やかな世界で自分な好きなことを仕事にできることに、やりがいや充実感を味わうことができます。

 

ブライダルスタイリストの苦労や大変なこと

・少ない採用枠による就職難

ブライダルスタイリストの勉強をしてきた人でも、思いどおりに就職するのは難しいといったことがブライダル業界の問題です。

少子化や晩婚、結婚式の簡略化など、昨今のブライダル業界は見通しが良いとは決していえない状況です。もともと人気が高い職業であるため、就職活動中は苦労することを覚悟したうえで挑むようにしましょう。

 

・高額な収入は期待できない

無事に就職を決めてブライダルスタイリストになれたとしても、「高額な収入」は期待しないほうがいいでしょう。

給与を重視している人は、仕事の量と給与を比べて割に合わないと辞めてしまう人も多いようです。ブライダルスタイリストを本気で目指すのであれば、給与の面はある程度覚悟しておく必要があります。

 

・精神的なプレッシャーがかかる

華やかなイメージをされる方も多いブライダルの世界ですが、実際には体力的にも、「精神的にも大きなプレッシャー」やストレスを伴う職種であることを覚えておきましょう。

無事に結婚式が終わり、新郎新婦に心から喜んでもらえたときには自分のことのように感動し喜びを感じるでしょう。しかし、一生に一度の大切な日である結婚式で失敗することは絶対に許されないので、強いプレッシャーを力に変えられる強い精神力を持った人でないとブライダルスタイリストとして働くことはむずかしいかもしれません。

 

 

ブライダルスタイリストになるための適切な専門学校の選び方

幅広い知識や技術、応用力を学ぶためには、ブライダルを専門にする学校に進学するのが望ましいでしょう。

 

◎就職率の高い専門学校を選ぶ!

就職が困難とされるブライダル業界ですので、卒業生の就職率が高い学校を選ぶのもポイントです。

 

◎ヘアメイク術や着物の着付けも学べる学校!

トータルプロデュースできるブライダルスタイリストになるために、美容専門学校で美容師資格を取得する、ヘアメイク術や着物の着付け方法を学ぶことも大切です。就職活動中にはブライダルについての知識をはじめ、衣装選びのほかに何ができるかといったことを問う企業もあるので、視野を広く持ちさまざまなスキルを身につけるようにしましょう。

 

 


一生に一度あるかないかの大切なブライダルを成功させるため、新郎新婦やそのご家族の要望や思いを的確に判断し、的確なアドバイスやサポートをするのが「ブライダルスタイリスト」です。

ブライダルスタイリストは失敗の許されない責任も思い仕事ですが、人の人生で最も大事なときとされる日に携われるという特権がある特別な仕事なのです。

ブライダルや衣装、メイクに関する知識はもちろんこと、晴れの舞台を迎える主人公を全力でサポートできる献身的な気持ちをもった人ほどブライダルスタイリストとしての適性をもっているのではないでしょうか。