アパレル業界の花形職種といえば「プレス」です!
アパレルの仕事に就きたいと思っている人なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
ブランドイメージをよりよくPRして、商品の魅力を最大限に引き出すためのアピールを考えるのがプレスの仕事です。
プレスはブランドの顔として常に見られる立場にあるため、美意識や身だしなみなどの自己管理に注意する必要があります。だれでも簡単になれるとは限りませんが、アパレル業界で働きながら目標達成のゴールとしてプレスを目指すのもおすすめです。
目次
プレスとは?その仕事内容について
「プレス」は、主にアパレルメーカーや化粧品メーカー、ジュエリーメーカーなどで、自社ブランドのPRをします。
ブランド商品をPRするためには、ファッションに関する歴史や服のデザイン、洋服の構造についても誰よりも多く理解することが大切です。プレスにより効果的な広報活動がされれば、ブランドの大きな成長にもつながります。
◎プレスはブランドの花形!!
ブランドの花形ポジションであるプレスは、雑誌や広告などの媒体や、ファッションショーや展示会などのイベントを企画します。そのほか、販売促進のために積極的にメディアにも露出して、取材を受けることもあります。
ブランドのイメージやコンセプトをもとにPR計画を作成して、モデルやカメラマンの手配、展示会やファッションショー会場の手配なども総合的に管理することもある、とてもやりがいのある職種です。
プレスになるには
プレスに必要な資格や技能
プレスになるために絶対に必要とされる資格はありません。
しかし、大手企業や有名ブランドへの就職を希望している人は、学歴や資格の有無を募集条件にしていることもあるため資格をとっていて損はないでしょう。
プレスになりたい人におすすめの資格や検定は以下のとおりです。
・ファッションビジネス能力検定
・ファッションコーディネート色彩能力検定
・実用英語技能検定
・TOEIC・・・など
ファッションビジネス能力検定・・・アパレル系の企業に就職するために有利といわれる資格で、ファッションについての知識や接客応対術、販売促進や流通、マーケティング術などを養うことができます。ファッションビジネス能力検定の合格率は5割以上とされています。
資格のほかにプレスに必要な技能とは?
資格以外で必要になるスキルは、ファッションに関するマーケティング知識や営業するときに必要なノウハウです。
ブランドイメージやコンセプトをどれだけ世間に伝えられるかは、プレスの力量にかかっています。想いを伝えるプレゼンスキルやリーダーとしてチームを同じ目標に導いていけるリーダー性なども重要です。
また最近では、ブランドの国際化に力を注ぐ企業も多いため、メディアに露出する機会が多いプレスだからこそ語学力の習得は必須ともいえます。語学力を証明するために、実用英語技能検定やTOEICの試験を受けるのもおすすめです。
プレスの平均給与はどのくらい?
プレスの平均給与
就職した企業により給与は違いますが、初任給は18~20万円ほどです。そのあとは、年収300~600万円ほどになります。大手のアパレルメーカーやブランドに就職した人は、年収1,000万円ほどになることもあります。
有名なプレスは自社ブランドだけに限らず、雑誌の連載などの依頼がくることがあるため高額収入が見込まれます。
◎プレスになる道は一つではない!
アパレル業界や美容業界などで販売員や商品企画、営業、マーケティング部門などで経験を積んだあとに、プレスに転身するのが一般的です。また、ファッションに関する出版業や編集者をしていた人が、企業のプレスに転職することもあります。
プレスのやりがいや苦労
プレスのやりがい
・プレスになること自体すごいこと!
アパレル業界をはじめ、美容業界やジュエリー業界でも競争率が高いプレスの仕事は、ブランドの顔ともいわれる貴重な職業です。一つの企業にプレスのポジションは限られているので、努力を重ねたうえでプレスに抜擢されること自体すごいことなのです。
・忙しいからこそ充実している仕事!
ブランドイメージやコンセプトを世間にうまくPRするために、広報作戦やマーケティング戦略を練ることはもちろんのこと、ルックブックやリースを雑誌やエディターを送り自社のウェブサイトの運営も担っています。
休む暇がないほど忙しいスケジュールをこなすプレスですが、華やかな舞台で活躍できることは最大の喜びであり、「充実感を味わう」ことができるでしょう。
・ブランドの知名度が上げられたとき!
プレスの知識やノウハウを使って「ブランドの知名度を上げる」ため、世界的な有名ブランドとして成長させるためには、人並以上の努力やスキルが必要です。プレスの仕事が確実に結果として現れる点においては、大きな達成感とやりがいを感じられる仕事です。
プレスの苦労や大変なこと
・ミスが許されないシビアな世界
華やかな表舞台に立ち自社ブランドをプレゼンする仕事は大きなやりがいがある分、責任重大でちょっとしたミスも許されないシビアな世界であることを忘れはいけません。
プレスが発信した内容をもとに、雑誌の編集者やメディアがブランドイメージやコンセプトを誤って解釈をしてしまうと、売り上げに大きく影響しイメージダウンに発展する可能性があるからです。
・想いを伝えることの難しさを痛感する
商品に悪い評価を受けたちきには、プレスの広報活動に問題があったのでは?と評価されても言い訳ができません。ブランドを代表してイメージやコンセプトを伝える立場として、自分の言葉で相手に的確に想いを伝えるための能力はプレスにとって必要不可欠な能力といえるでしょう。
・忙しさに追われる毎日
プレスのスケジュールは常にぎっしり埋まっているので、それを一つ一つ抜かりなくクリアしていくだけでも大変なことです。とくにアパレル業界のハイシーズンにいたっては、スタイリストなどからリースの依頼が増えだすので、休む暇もないほど働き詰めの毎日です。
・体力的に精神的に強さが必要
プレスの仕事で大変なことは、いつでも人から見られているという意識のなか、忙しいときでも笑顔を忘れずに正しいマナーをもつ社交的な姿勢で人と接しなければならないことです。このようなことからも、体力的にも精神的にも強い意志を持つ強靭な人でないとプレスの仕事は務まりません。
プレスになるための適切な専門学校の選び方
ファッション業界のプレスを目指す人であれば、ファッション系の専門学校でファッションについての歴史や服の種類、構造、デザイン、コーディネートなどを幅広く学ぶ必要があります。
メディアからは自社ブランドだけでなく、ファッションに関するさまざまなことを質問されるので、どんなことにも的確に素早く回答できる知識とプレスとしての自信が必要です。
・広報や経営、マーケティングを学ぶなら大学進学もおすすめ!
プレスの仕事だけでなく広報や経営、マーケティングに興味がある人は大学や短期大学で経済やマーケティング、広告などに関する勉強をするのも一つです。実際に雑誌の編集者からプレスに転身する人もいるので、言葉や字で思いを伝える能力があるとプレスの仕事に多いに役立つでしょう。
・学生時代からの人脈づくりもとっても大事!
専門学校や大学、短大などで勉強をしているあいだは、なるべく多くの人と知り合って人脈をつくりましょう。
イベントや展示会など、業界人などとの関わりが多いような専門学校で学ぶのも良いでしょう。プレスになると見知らぬ人と話をする機会も多くなるので、社交性や社会的なマナーは必要不可欠です。
このようなスキルはすぐに身に付くものではないため、早いうちから広い人脈をつくり、会話することや言葉で想いを伝えることに慣れておくことが大切です。
ブランドの顔であるプレスはファッションセンスが高いということはもちろんのこと、洋服についての知識、色彩や配色、ファッション史、ファッションマーケティング、コーディネート術、そして人の前にでて取材を受けるための対応能力や展示会の企画など、とにかくどんなこともオールマイティーにこなせるアパレル関係者の憧れの的です。
企業に就職したからとすぐにプレスになれるわけではなく、通常はさまざまな職種で経験を積んだ後にプレスへ転身していきます。プレスになるための必須資格はないとはいえ、アパレル業界や美容業界などのプレスとなるためには人並以上の努力が必要です!!